ASUSTOR NAS デュアルコアCPU搭載2ベイ 3年保証付き AS1002T

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※画像は2015.12.09

sub:個人、一人であれば使えるかど思います。

一番最初に、このレビュー長くなります。超絶長いです。すみません
めんどくさい方はスルーするか、最後の数行で総評をしているので、そこらへんだけ読んで頂けると幸いです。
本当にすみません・・・

現状のライバル機種は

NETGEAR ReadyNAS 102 2ベイ ¥13,167
QNAP NAS TS-231 デュアルコア1.2GHz CPU 512MBメモリ 2ベイ 2年保証 多機能NASキット ¥26,643 
Synology DiskStation DS215j デュアルコアCPU搭載多機能2ベイNASキット CS5029 DS215j ¥25,938

のような3台となるかと思います。
2ベイのNASで、だいたい似たような性能を持っているものをチョイスしているつもりです。
この中では一番後発になるとおもわれる本機です。
価格からいえばミドルクラス的な扱いになるかと思います。
synology のplayモデルあたりもいいのですが、+1万高になるので、対象から外れています。

購入目的ですが、すでに自作のメディアサーバー兼、ファイルサーバー兼、ダウンロードサーバーがあります。
地デジ録画したものや、集めた動画、作成した動画なども全て自動でエンコードして
所定の保存場所に仕分けされ、動画ファイルに関してはDLNAで配信される様になっています。
ならなぜ必要?上記は、あくまでメディアサーバーであり、ツールの保管(アプリやOSのISOファイルなど)
文書、バックアップ、(あと見られちゃいけないファイル)の保管場所ではないのです。
なので、自分用にコンパクトでお手軽NASだけど、いろいろいじりたい、でも出費と場所は控えめに・・
自作すると、スペックは確実にいいものになりますけど、お値段もUpしてしまう・・
ということで、このNASを購入してみました。

構成
本体:本機@ASUSTOR NAS デュアルコアCPU搭載2ベイ 3年保証付き AS1002T ¥23,543
HDD:Sagete ArchiveHDD ST8000AS0002 8TB ¥27,580円 2個

最初にザクッと全体としてのレビュー
まず、NASとして単機能を適当に使いたいなら初心者の方にもお勧めできます。
アクセス制限や、共有方法の細やかな設定などを必要としないのであればです。
しかし、こいつの新の価値は追加機能との連携にあると思いますので、ここら辺を有効活用するには
初級から抜け出しかけか、中級者以上の方でないとお勧めできません。


まずは性能として
さて、最初は性能についてですが、メーカーいわくRead:110MB/sのWrite:96MB/sだとか
特に注意書き?但書き等なかったので、どんな状態でもでるのかな?そんなことは無いと思いますが・・・

本機の構成は上記の状態で、RAID0で設定してます。初期セットアップ完了時に何もしていない状態で
CIFSのみ有効になっている状態です。このときの空き容量は14.43TBになります。特に問題なし!
また、LANは全てCat7の3m以内とし、NetGearギガ16ポートアンマネージメント+スイッチハブ経由で、同
ハブ内は上位リンクの1ポートと計測機のみ使用で、ほぼ直接に近い状態です。
Windows、Macで通信テストを行いました。共有方式はデフォルトのCIFSで行います。

テストファイル:WMVファイル 1.5GB
1.ネットワークドライブにファイルの往復を目視!(アナログ〜!!)
2.ディスクマウントした状態でディスクベンチマーク
 1.Windows@CrystalDiskMrk
 2.Mac@BlackmagicDiskSpeedTest

1.ファイルの目視!!
Read:59MB/s
Write:92MB/s

2.1.Win@CrystalDiskMerk
Read:66MB/s
Write:106MB/s

2.2.Mac@BlacmagicDiskSpeed)
Read:50MB/s
Write:73MB/s

※各結果は添付しておきます。
という結果になりました。ストレージとネットワーク構成、あと計測機の性能にも左右されるので
あくまで一例として捉えていただければ幸いです。

ソフトウェアとして
さて、上記はあくまでシングルで動かした場合の値です。シングル?NASの単機能として動作させた場合です。
上記であげた他のNASも同様ですが、最近のこの価格帯のNASはいろいろな機能を有しています。
これらを動作させることで、ネットワーク、ディスク、CPU、メモリへの負荷がかかり
それらによって、上位の値がどんどん下がっていきます。これは仕方がないことですね。
今回の目的である、自分用のツールボックス的な扱いですので
そこらへんは割り切りかと思います。やはり、高機能を実現したいのであれば、もっと高価なものや
自作するしかないと思います。

しかし、こいつの魅力はここからです。8TBを正式に対応していることで
16TB(上記はRAID0なので14TBになります。JOBDにするともう少し変わると思います)を正式サポートしていること
また、追加機能が充実していることです。ファイル共有や、ダウンローダー、UPNPなどにも対応しています。
これらを利用することで、単なるNASから大きく進化します。
しかし、あまり期待はしないことです。CPUやメモリの量から大体察しはつくかともいますが
極論、すべてのツールを入れるとまともに動くとは言えません
正常に運転したいのであれば3〜5個くらいまでの追加にしておくべきです。
これでも、各機能が最大負荷状態に陥ると危険と思われます。
DBや開発環境も構築可能ですが、それらと同時にファイルアクセスが発生した場合、もたつくのは火を見るよりも明らかです。

あと、注意点としては、各ツールが必ずしも最新のものでは無いことです。期待しているツールの機能がどのバージョンで
実現されているか事前に確認が必要です。意外と古いバージョンのツールもあります。
ちなみに、これらのツールはザクッと見た感じでは自分で作成も可能かと思います。技術のある方であれば
ADM2.5(このNASのOS)はベースがLinux系のですので、いくらでも触ることができますね(Linux Ver3.10.70)
但し、サポート外になるので自己責任になりますが・・・

さらに、時代の流れと言いますか、iOSとAndroidかたらも設定ができます。今回は初回設定をiPhoneで行いました。
外箱などにあるQRコードからサクッとリンクして、アプリをダウンロードして設定!超絶簡単です。これだけでCIFS共有は始まります。
しかし、微妙なところもあります。初回設定時に、NASのホスト名、IPアドレス等が変更できない!!
他にも簡易設定が多く、各共有サービスもOn/Off程度の設定しかできませんことや、ディスクマネジャーがないなど
やはり、簡易版となっています。あと、Web版もあり、IPを叩くとでてきます。こちらはフル機能を有しています。
でもってついでに専用ツールですが、WindowsとMacに対応していますが、Web版がフル機能を有しているので
インストールする必要性が感じられず、動作検証等していません(すみません)

個人的な意見ですが、Web版がある時点で、同等の機能をiOSやAndroidで実行することは可能です。
これはアプリ屋さんをしていた経験から、可能か不可能かという判断をするならばとうことですが、
当然、各機種に合わせたカスタマイズは必要で色々と大変ですが、あとは作る側のやる気と方針ですが、
AsustorはAndroidとiOSでは、簡易でいいという扱いのようです。なんとなく、微妙な印象・・・
結局、iPhoneのsafariでIPを叩くことになる・・・なんだかな?

これは?と思ったこととして、共有フォルダの扱い方ですが、フォルダ毎に容量制限をかけられない
これはいただけない、MacのTimeMachineなどの容量あるだけ取る!みたいなハンドリングができない!!
もしかしたら出来るのかもしれないけれど、私は発見できなかった。マニュアルも当然見ましたけど・・・なしです。

ハードウェアとして
フロントパネルは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、個人的にはカッコイイと思えるデザインです。
また、LEDも消すことが可能ですので、光が気にる方にはおすすめです。(他のモデルでは消せないものもあるので)
動作音については、これを寝室に置くと言う方はレアかと思いますが、ベットの横には置きたくないくらいの騒音はします。
しかし、こう言ったものの平均的レベルからいえば優秀な方かと思います。
NASですので、LANが届く範囲と電源さえ確保できればどこでも置けるはずですので、問題ないはずです。
ちなみに動作音は大体45db以下で、一般的には図書館?ぐらいの音になるそうです。
少し離れれば生活音でかききえるレベルかと思います。
※電源投入時、しばらくはFANが全開で回るのでうるさいですが、起動時2分程度ですので我慢できるレベルです。

次に、組み込みですが、個人的にはReadyNASのようにフロントから入れるタイプが好みですが、カバーを開けるタイプです。
しかし、ツールレスになっており、何の工具も必要なく導入・交換が可能です。また、ケースのネジとHDD固定用のネジが共通です。
ここら辺は好印象ですね!バリとりもしっかりしており、手を切るなどの心配もありません!無類の不器用な私ですが、
特にトラブルなく導入できました。

メモリはノーマル起動後には16%使用している状態です。CPUもファイル転送時、プロトコルによる差はあるものの
40%使用する状態です。複数の処理や、違うプロトコルを同時に使用するなどすると100%になりそうですが、その前に
ネットワークのギガの限界を迎えるのである意味問題はないですが、他のローカルで動くアプリと並列処理
例えばDBと開発ツールなどNAS側の動作が必要な物だとすぐに100%になります。
ついでにディスクはCPUが高負荷時でも、さすがに100MB/s程度のアクセスではRAID0状態なので
普通にこなせるレベルです。HDD1本でもこなせる速度ですので、問題なしです。

それと、初回セットアップ後にすぐに使い始めることができるのですが
なぜかディスクアクセスが続くので不思議だな?と思い、状態をチェックしてみると
ディスクの状態が「システムを構築する(50%)」とかになっています。この時点で、起動から1時間30分程度たっていたので
終了までには・・・合計3時間程度かかる?実際は4時間強かかりました。
ここら辺は仕方がない部分でもあるかもしれませんが、初期構築はサッと終わるように工夫してほしいです。
ディスク自体が変わると毎回これが発生するのなら勘弁してほしいです。

カスタマイズについてですが、FANは確実に交換が可能です。4ピンがあります。サイズは忘れました。

あと一個、ケースとHDDの間がある程度空間があります。これによりHDDの種類にもよりますが、HDDの動作音が反響して
それなりに気になる音が発生します。PCケースに入れてしまうとHDDの音はさほど気にならない物ですが、これは露骨に気になります。
わたし!気になります!dbではさほどのレベルになりませんが、音の種類としてはDISKのカリカリ音が反響しているので
あまり精神的にもいい気分ではありません

以上がソフトとハードのレビューになります。
これ以外にもバックアップなど盛りだくさんの機能があり、レビューに書けない物も多々あります。

ここまで書いておいてなんですが・・・・
HDDが正式に8TB対応していることや、特定のツール、性能、外観等にこだわりがなければ
個人的にはNETGEAR ReadyNAS 102をおすすめします。性能は幾分ダウンしますし
こちらはこちらで問題がありますが、どちらもやはり完璧という商品ではないので
同じ苦労をするのならば、安くて程よい感じのNETGEAR ReadyNAS 102がおすすめです
あとメディアファイルをよく扱うのであればSynologyのPlayシリーズがお勧めです。

と言いつつも、この価格帯で正規8TB対応と、多機能ツールで、低価格な部類に入るにもかかわらず
ある程度性能もある、一応メーカーサポートもあるので、おすすめできるという商品ではあります。

自作でこのパッケージでこの価格、保証は難しいですからね

さて、最後のまとめです。

お勧めできる方は、使用するのが一人や、少人数で同時アクセスや複数タスクを実行させない方、
逆に一人使用であれば、数個であればマルチタスクが可能ですので、それぐらいでいいレベルのNASが必要な方など
また、割り切りでそんな機能は使わない!NASがiPhone一つで出来上がり!!ってのがいいという方

お勧めできない方は、上記の通り、複数ユーザーが同時に、マルチタスクを実行する場合は無理です。
高機能なNASか、自作した方がいいです。この機種のスペックをよく理解して、十分に実行できる程度のサービスを
コントロールができない方などになります。

あくまで個人が使用する。プライベートでこっそり活用するNASというのが正しい表現なのかもしれませんね
みんなでワチャワチャという物ではないです。

私の使用用途としてはシングルユーザーで、ほぼシングルタスクで追加便利機能ありですが、やや五月蝿いので星4つ
ケースに防音機能がもう少しあれば、星5つです。

本当に長くなり、すみませんでした。

参考までに、開封写真等をアップしてきますので、検討時の参考になれば幸いです。

※まずはAmazonにUpした分からです。
WMVの1.5GBのファイルを転送した際の値

 ネットワークドライブとしてマウントした物を計測










 ケースを開ける際は横に倒して、後ろに引く!



 ストレージ構成画面
 追加アプリケーション群画面
 起動時のメモリ使用状況(何もしていない状態です)
※ここからはAmazonにあげられなかったファイル


































※これ以外にもありますが、多くなったので今回はここまで、続きはAfter編でアップします。


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